ちばダブル選挙の振り返り① 政治的資本

千葉県知事選挙、千葉市長選挙の投開票日から一夜が明けました。熊谷俊人氏は、1,409,496票を獲得し、全体の70.5%の得票率という圧倒的な勝利となりました。

選挙での得票は、その後の政策を推進していくための源泉である「政治的資本」になります。今後、熊谷県政を推し進めていくためには、議会の過半数を占めている自民系会派との関係が焦点となりますが、今回の選挙結果は、直近の民意として、議会との関係にも大きな影響を与える結果となったと言えます。

さて、ここで「政治的資本」という言葉を紹介しておきます。「政治的資本」とは、政権や首長が政策を推進するための資源と言えると思います。具体的に言えば、民意(支持率や直近の選挙結果)であったり、信頼関係であったり、ネットワークであったりします。
民主主義社会においては、決定よりも、むしろ決定までのプロセスが重要であると考えます。最終的には、何かしらの決定をしなければいけないのであれば、決定にあたって、皆がそれなりに納得できるものであるのか、合意できるものであるのか、または、その手続きは適正であったのか、ということが問われます。

その決定プロセスにおいて、様々な交渉が行われたり、調整が行われたり、説得が行われたりします。その時に重要となるのが、政権が政治的資本をどのぐらい有しているのか、ということになります。

反対の立場をとる人々も、政権や首長の政治的資本が大きければ、例えば、民意(支持率や直近の選挙結果)を踏まえた対応をせざるを得ません。一方、政権の政治的資本が小さければ、政権に徹底的に対峙することもあり得ましょう。

一方、世論を二分する議論で、政治的資本を使って、何かしらの決定をした場合に、その政治的資本は費やされます。大なり小なり、時間の経過とともに、政治的資本は変わっていきます。

選挙とは、政権や首長に、政治的資本を与える機会でもあると言えます。つまり、単に当選者を決めるための機会でなく、一人ひとりの一票は、その後の政策の推進に、どのぐらいの力を与えるのかということになるので、一人ひとりの一票には、大きな意味があるのです。


※図は、市町村別にみた熊谷氏の得票割合。(出所:千葉県選挙管理委員会)。特に、千葉市を中心に都市部での得票割合が高いことがわかります。

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