CHIBA DREAM Campus 2019

~お笑いは人生を豊かにする!学生が創る”笑学”~

 『お笑い × 地域活性化 = ??』。
 その答えを、学生が探すため、2014年、2015年、2016年の3年間、開催してきた「よしもと幕張イオンモール劇場 × 淑徳大学コミュニティ政策学部矢尾板ゼミ DREAM CAMPUS in Chiba」。
 3年ぶりに、よしもと幕張イオンモール劇場で、大学生が企画・出演するお笑いライブの開催が決定しました! 大学生がお笑いステージをプロデュース。 しかも、今回は、人文学部や千葉市内の他大学・短大の学生ともコラボします。会場で、一緒に新しい発見をしてみませんか?

日時:2019年11月10日(日)
開場:18時45分 開演:19時 終了:20時30分
会場:よしもと幕張イオンモール劇場
入場料:前売券1000円、当日券1200円

出演:やさしいズ 
   淑徳大学コミュニティ政策学部・人文学部 学生 ほか

内容:学生プロデュースお笑いコント
   トークコーナー:「大学で初めて経験したこと」
            「大学・就活あるある」「〇〇のここが嫌だ!」
   企画コーナー

お申し込み先:
淑徳大学の学内外の関係者の皆様、ちば産学官連携プラットフォームの関係者の皆様は、無料でご招待いたします。11月8日(金)17時までにお申し込みいただくか、当日、ご招待券をお持ちください。 お申し込み先へのリンク

よしもと幕張イオンモール劇場へのアクセス
住所:千葉県千葉市美浜区豊砂1-1
   イオンモール幕張新都心グランドモール 3F
アクセス

企画・主催
淑徳大学コミュニティ政策学部 矢尾板俊平研究室
淑徳大学教育改革推進事業「思考力と表現力を修得するための新たなアクティブラーニング手法の開発」プロジェクト
ちば産学官連携プラットフォーム
協力:よしもと幕張イオンモール劇場

千葉市議会議員選挙 稲毛区立候補予定者WEB討論会

淑徳大学コミュニティ政策学部矢尾板俊平研究室主催「千葉市議会議員選挙 稲毛区立候補予定者WEB討論会」

淑徳大学コミュニティ政策学部矢尾板研究室では、4月の千葉市議会議員選挙に向けて、若年層の有権者に「市議会の取り組み」、「市議会議員選挙」に関心を持っていただくため、まずは「知る」ことが重要であると考えました。
今回は、8議席をめぐり13名の方が立候補を予定し、激戦区となることが予想されている千葉市稲毛区から立候補を予定されている方にお声がけをさせていただき、WEB討論会を開催させていただきました。

出席者:
安喰初美氏、阿部智氏、今村敏昭氏、川合隆史氏、小坂さとみ氏、
守屋聡氏、山下純範氏、渡辺忍氏 (計8名)

千葉市議会議員選挙 稲毛区立候補予定者WEB討論会(1)

〇現職の方:4年間、最も取り組んでこられたことについて
〇元職の方:市議会議員在職時、最も取り組んでこられたことについて
〇新人の方:立候補の理由
〇4年間で最も取り組みたいこと

千葉市議会議員選挙 稲毛区立候補予定者WEB討論会(2)

〇お考えになられている千葉市の課題
〇お考えになられている稲毛区の課題
〇お話を伺った上で、大学生からの質問と回答

千葉市議会議員選挙 稲毛区立候補予定者WEB討論会(3)

〇参加者間の意見交換・議論

千葉市議会議員選挙 稲毛区立候補予定者WEB討論会(4)

〇有権者の方へのメッセージ
〇進行役(アンカー)によるまとめ

ライブ配信の記録動画は、こちらをご覧ください。

千葉市議会2015‐2019レポート

淑徳大学コミュニティ政策学部
矢尾板俊平研究室
ちばでも プロジェクト

淑徳大学コミュニティ政策学部矢尾板俊平研究室では、千葉市議会議員の皆さんの4年間の議会活動について、「質問回数」や「質問内容」に関するデータベースを作成し、大学生の視点から議員の皆さんの活動を確認しました。

〇中央区選出の議員の皆さんの質問状況

〇稲毛区選出の議員の皆さんの質問状況

〇花見川区選出の議員の皆さんの質問状況

〇若葉区選出の議員の皆さんの質問状況

〇緑区選出の議員の皆さんの質問状況

〇美浜区選出の議員の皆さんの質問状況

※千葉市議会のWEBに掲載されている情報に基づき、一覧表を作成しました。
詳しくは、PDF版を、こちらからダウンロードしてください。
議席番号順のリストもございます。

質問「皆勤賞」(質問率100%の議員の方に贈る賞です)

櫻井崇議員、亀井琢磨議員、椛澤洋平議員、山本直史議員、福永洋議員

質問「いいね!」賞(大学生が4年間の全ての質問事項を確認して、関心を持った、「いいね!」と思った、身近だと思った質問をされた議員の方に贈る賞です)

阿部智議員、亀井琢磨議員、小川智之議員、布施貴良議員

千葉市議会のWEBページは、こちら です。

「サービスラーニング教育とは何か」

 コミュニティ政策学部では、開設時から一貫して「サービスラーニング教育」を教育研究の軸として位置付けられており、私たちの教育の「原点」とも言えます。私自身は、特にこの4年間、サービスラーニングセンター運営委員長として、学生の皆さん、教職員の皆さん、そして学外のパートナーの皆さんのご支援を賜りながら、サービスラーニング教育の充実に向けて共に歩ませて頂きました。
 「サービスラーニング教育とは何か」。この「問い」への答えを、常に考えてきました。そして、その答えは、やはり本学の建学の精神である「利他共生」を実践するものでなくてはならない、ということを確信しています。「「利他共生」の精神を体現し、実践することにより、自らの成長を促す手段である」とも言い換えることができると思います。
さて、長谷川仏教研究所でのプロジェクトで石上善應先生が取りまとめられた『おかげの糸』の中に、「無財の七施」について紹介されておりました。
 大乗仏教の精神である「自利と利他」の実践方法の一つに「布施」があります。「布施」とは、必ずしもお金を持っている方だけができることではありません。お釈迦さまは「富者の万灯」よりも「貧者の一灯」に大変に感謝をされ、また喜ばれたようです。例えば、①人に対してやさしい視線をそそぐこと、②なごやかな表情、笑顔で人に接すること、③相手を喜ばせる言葉をかけること、④自分の身体を使い、人のためにつくすこと、⑤相手に対し、きめ細かな心づかいをすること、⑥道行く人に座席を用意したり、座席を人にゆずること、⑦泊るところを提供すること、の7つも「布施」であると説かれます。「布施」とは、何か特別なことではなく、私たちの日常の中で、当たり前にできること、そして少しの心構えでできることなのだと教えてくれます。私は本学のサービスラーニング教育とは、「布施」の実践であると考えています。サービスラーニング教育を通じて、人間としての豊かさも育んで頂きたいと思います。そのためには、特別な知識、スキルが必要なのではなく、日々の生活の中で、自分と他者を大切にする気持ちを持ち、行動に移すことができることが必要なのではないかと思います。公務員を目指される方も、民間企業を目指される方も、それ以外の道を目指される方も、このことには変わりありません。専門性を超えて、他者に寄り添い、共に歩むことができる「人間力」、「心」をしっかりと育む機会を得ることができるのが本学部の魅力でもあります。
 最後に「啐啄同時」という言葉を紹介します。雛が孵るためには、雛が卵の殻の中から殻をつつき音を出す「啐」と同時に、親鳥が殻をつつき、それを破ること(「啄」)が必要です。これは教育にも通ずることと思います。何か特別なことではなく、学生の皆さんと教職員の皆さんが一緒に心を合わせながら取り組み、成長をしていくことができる、これがサービスラーニング教育の要諦と思います。

2018年3月
淑徳大学サービスラーニングセンター運営委員長
矢尾板俊平
(コミュニティ政策学科長)

※淑徳大学サービスラーニングセンター年報第8号(2018年3月発行)「巻頭言」に掲載
(一部、加筆・修正)

他者の存在を通じて、自己の存在に気づく

 いま、世界は大きな変化に直面しています。英国では、昨年6月の住民投票の結果、EUからの離脱が決まりました。米国では、昨年11月にドナルド・トランプ氏が大統領選挙に当選し、本年1月に新大統領に就任しました。これから行われるフランス大統領選挙やドイツの国会議員選挙でも、何かしらの変化が起きるかもしれません。こうした変化の本質は、「グローバル化」、「多様性の尊重」、「民主主義」などの普遍的な価値に大きな変化を与えうる胎動が起きている中、私たちは、何を考え、どのように行動していくべきなのでしょうか。これまでの「秩序」が新たな「秩序」に向かうリメイクのプロセスの中に、私たちは存在しているように思います。
 日本国内に目を向ければ、2016年7月に行われた参議院選挙は、選挙権年齢が18歳以上に引き下げられて初めての国政選挙となりました。参議院選挙での投票率を見てみると、総務省の発表によれば、18歳、19歳の投票率は、全国で46.78%であり、20歳代の投票率と比べると、11ポイントほど上回る結果となりました。千葉キャンパスでは、2日間限定ですが、期日前投票所をキャンパス内に設置いただき、学生にとって、選挙や政治を身近に感じる機会となったことと思いますし、投票所の運営業務にサービスラーニングの一環として従事することができ、学びの機会を頂けたと思います。千葉市内の他大学においても、若者の投票率を向上させようと、様々な取り組みが行われたことと思います。お互いに、他大学の学生が取り組んでいることを知り、自分たちの取り組みをより良いものにしようという意欲が高まり、努力をしていく。こうした切磋琢磨する環境が生まれることは、学生の皆さんの成長にとって、とても大切なことだと思います。お互いに刺激をし合い、切磋琢磨していくことを通じて、新たなエネルギーを生み出し、イノベーションを起きていく。これは人類が歩んできた成長の歴史でもあります。大学教育の中で、このような環境をいかに作っていくか、これはサービスラーニングのプログラムを設計していく上でも、考えていくべき視点ではないかと思います。自分たちだけで学びが完結をしてしまうのではなく、他者の学びを知り、そこからも学んでいくことで、その学びはさらに深化していくと思います。
 サービスラーニングの取り組みを通じて、学生の皆さんに理解を深めて欲しいことは、自分の隣には、必ず他者が存在しているということです。他者の存在を通じて、自己の存在に気づくという体験なり、経験なりが重要だと思います。アイデンティティの確立は、異質なものが存在することにより、可能であると思います。サービスラーニングやPBLなどでの活動では、時に、相手に提案をするということもあり得ると思います。この時に、自分たちの視点だけで物事を見て、「もっともらしい」提案をしてしまうことがあります。本来は、そうではなくて、他者の価値観を前提にした上で、自分たちの視点から考え、提案をすることが重要なのです。サービスラーニング教育を通じて、このような訓練ができると良いと思います。
 世界や私たちを取り巻く環境が変化していく中で、変わらないことは、目の前には、現実の生活があり、そして課題があるということです。そこにある幸せ、さらには痛みに対して、私たちは何ができるのか。それを考えるためには、他者を知り、他者の存在を認識することで、自分を見つめ直し、自己に気づくという繰り返しが重要なのです。
 サービスラーニングセンター年報も第7号となり、サービスラーニング教育の知見が積み重なってきました。サービスラーニング教育の次なるステージへの発展に向けて、引き続き、皆様のご支援とご協力を頂きたく存じますので、なにとぞ、よろしくお願い申し上げます。

2017年3月
淑徳大学サービスラーニングセンター運営委員長
矢尾板俊平
(コミュニティ政策学科長)

淑徳大学サービスラーニングセンター年報第7号「巻頭言」(2017年3月発行)に掲載。(一部、加筆・修正)

サービスラーニング教育と「3つの智慧」の教え

 今年の流行語のひとつに「18歳選挙権」という言葉がノミネートされるのではないか、というほど、毎日、新聞やテレビの報道で「18歳選挙権」という言葉を目にしました。昨年、公職選挙法が改正され、選挙権年齢が20歳から18歳以上に引き下げられ、新たに全国で240万人、千葉県内では約11万6千人の18歳と19歳の若者が有権者になりました。また法改正後、主権者教育の取り組みも進められ、私もいくつかの高校で主権者教育の授業をさせていただきました。淑徳大学千葉キャンパスでは、2日間限定ではありますが、臨時の期日前投票所が設置され、学生の皆さんが、期日前投票所の運営に関わりました。
 私自身が主権者教育のプログラムを通じて、高校生や大学生の皆さんにお伝えしてきたことは、「政治や選挙に、最初から興味や関心を持つのは難しいかもしれないが、まずは、身近な現実、目の前の現場に興味や関心を持ってみよう」というメッセージでした。当事者として、身近な現実、目の前の現場にある自分自身の「幸せ」、周りの人の「幸せ」に目を向けて、考えてみること、そして行動をしてみることが、主権者としての第一歩であると思います。
サービスラーニング教育を考えるときに、私は「聞・思・修」という3つの「智慧」の言葉を思い出します。「聞慧」とは、教えを聞くことで得られる智慧です。「思慧」とは思考する、自分の中で考えることから得られる智慧です。「修慧」とは、行動すること、実践することから得られる智慧です。こうした「聞・思・修」の3つの段階を経て、智慧は完成していくと考えられます。サービスラーニング教育では、社会の問題を知り、考え、行動すること、つまり「聞・思・修」の3つの段階をつなぐとともに、「修慧」から、新たな問題意識が寛容され、学ぶことへの動機、意識が高まることで、智慧の形成の循環を作り出すことができると思います。
 そこで生み出される意識や知識のひとつに、主権者としての意識や知識も含まれることでしょう。「選択」という行動は、現在を選択することだけではなく、現在を選択することによって、未来を選択することにもつながります。なぜならば、過去、現在、未来は、時間によってつながっているからです。過去の選択から学び、未来のことを考え、現在において選択するのです。そうした選択を可能にするのは、自己の中に持つ「種」を育み、そして芽を吹かせ、花を咲かせるというエンパワーメント型の教育を通じた「智慧」ではないでしょうか。このように考えると、サービスラーニング等の社会参画型の学びは、主権者教育においても重要な意義を持ちます。
 主権者教育とは、政治のことを学ぶ、選挙のことを学ぶことだけではありません。日々の生活の中で、いかに問題を発見し、その問題の解決方法を考え、選択し、行動するための知識やスキルを身に付けることであると思います。しかしながら、主権者教育では、どうしても政治のことを学ぶ、選挙のことを学ぶことに偏ってしまいがちです。ここで、少し立ち止まり、真の「主権者教育」の在り方を、「聞・思・修」の3つの智慧の言葉を思い出しながら、サービスラーニング教育を通じて、どのように展開をしていくのかを考える機会ではないかと思います。

2016年3月
淑徳大学サービスラーニングセンター運営委員長
矢尾板俊平
(コミュニティ政策学科長)

淑徳大学サービスラーニングセンター年報第6号(2016年3月発行)「巻頭言」に掲載
(一部、加筆・修正)

「知行合一」とサービスラーニング

 2010年4月のコミュニティ政策学部の開設とともに、サービスラーニングセンター(SLC)が設置され、5年が経ちました。コミュニティ政策学部におけるサービスラーニング教育も、試行錯誤を繰り返しながら、一歩ずつではありますが、芽が吹き、花を咲かせようとしています。コミュニティ政策学部の基礎を築くとともに、サービスラーニング教育の種を蒔かれ、4年間、温かく育て続けていただいた前学部長の磯岡哲也先生、前学科長・前SLC運営委員長の石川久先生に心から感謝を申し上げます。また、SLCの現場においては、前SLCセンター長の石川紀文氏にご尽力を頂き、学生が地域の中で学ぶ多くの機会を創出いただきました。氏のご貢献にも感謝を申し上げます。そして、本学のサービスラーニング教育は、地域の皆様、千葉市を始め自治体の皆様、企業の皆様、NPOの皆様の温かなお力添えがあって始めて成り立つものです。常日頃より、本学のサービスラーニング教育にご理解を頂き、ご支援を賜っている皆様に、心より御礼を申し上げます。
 さて「知行合一」という言葉があります。現在、NHKの大河ドラマ「花燃ゆ」では、吉田松陰と松下村塾の志士たちの物語が描かれておりますが、松下村塾には「知行合一」と書かれた掛け軸があったようです。そもそもは王陽明の「伝習録」の中に記された言葉で、この言葉は、吉田松陰の門下生の志士たちの情熱を大きく駆り立てたのではないかと想像します。
 「伝習録」の中で王陽明は、徐愛からの問いかけに対し、「そもそも知っている以上、それは必ず行ないにあらわれるものだ。知っていながら行なわないというのは、要するに知らないということだ」、と説きます。
 私たちは、日々の学びの中から、多くのことを情報として得ています。そして、新たな気づきや発見をしていきます。だからこそ、学ぶ、さらには研究を積み重ねることは大変楽しいことです。しかし「知行合一」という考え方から見れば、この段階では、まだ「知らない」状態であるのと変わらないということでしょう。「知った」ということは、それが「行ない」、すなわち「実践」「行動」が伴っていなければならない、「知」と「行」が分離不可能なものであると説いています。さらに「知は行の主意、行は知の功夫、また知は行の始、行は知の成である」と説きます。この言葉を「知」は「行」のきっかけとなり、「行」は「知」の実態を現す、と解釈することができます。
 本学のサービスラーニング教育は、本学の建学の精神である「共生」、さらには学祖長谷川良信先生の教えである「together with him」を具現化した教育プログラムでなければならないと考えています。まさに「共生」、「together with him」という「知」をサービスラーニング活動や、さらに言えば教職員・学生の日々の生活で実践するという「知行合一」を通じて、本学の建学の精神、学祖長谷川良信先生の教えを学んでいきたいと思います。
 徐愛からの問いかけに対する王陽明の言葉の中には、サービスラーニングのプログラムを設計するにあたり、忘れてはならない言葉を見つけることができます。それは、「思惟省察」という言葉です。サービスラーニング教育とは、ただ体験をすることではありません。その学修プロセスの中に、しっかりと「思考」と「省察」の機会を組み込んでいくことが重要であることに、改めて気づかせ、教えてくれます。
 地域の中で、地域の皆様と共に考え、共に学び、共に感じ合い、課題を発見し、その課題解決に情熱を持って主体的に関与・実践していく、そのような「知行合一」を通じて、引き続き、私たち教員も学生も学び、成長をしていきたいと考えております。

2015年3月
淑徳大学サービスラーニングセンター運営委員長
矢尾板俊平
(コミュニティ政策学科長)

淑徳大学サービスラーニングセンター年報第5号(2015年3月発行)「巻頭言」に掲載
(一部、加筆・修正)