今回の千葉県知事選挙の投票率は、38.99%でした。2001年以降の県知事選挙の投票率としては、高い方からも低い方からも3番目の数字となりました。(今回の選挙は、2001年以降、6回目の選挙となりました)。
2001年以降で、最も投票率が高かったのは、森田健作氏が初めて当選を決めた2009年の選挙(45.56%)で、森田氏のほか、吉田平氏、白石真澄氏などが出馬しました。次に高かったのは、2005年の選挙(43.28%)で、堂本暁子氏の2選目で、森田氏が初めて出馬し、約6000票の差で堂本氏が再選を決めた選挙でした。そして、今回の令和3年の選挙が3番目となります。
また、市町村別で見ると、2005年以降、1位であった東金市が2位となり、同じく2009年以降、2位であった鋸南町が1位と逆転しました。また、千葉市美浜区が3位になりました。
ダブル選挙となった千葉市では、前回選挙と比較して、14.08ポイントの増加となりました。一方、浦安市では、前回選挙と比較して、0.62ポイントと、大きな増加にはなりませんでした。ただ、これは浦安市は、前回も松崎市長の県知事選挙出馬による辞職に伴うダブル選挙となっため、前回も投票率が増加したことが理由であると言えます。東金市の投票率が高いことも、市議会議員選挙とのダブル選挙であると言えます。
このようにダブル選挙は、投票率を高める効果があるということを、今回の千葉市の投票率からも推定できます。また、選挙事務負担や費用の効率化という点でも、ダブル選挙は意味があると言えます。
興味深いのは、佐倉市です。今回の選挙で、10ポイント以上の増加となったのは、千葉市と佐倉市の両市です。千葉市は、上記のようにダブル選挙であったことが理由として考えられますが、佐倉市では、市長選挙も市議会議員選挙も行われておらず、県知事選挙だけです。一体、何が起きたのか、大変興味があります。
なお、投票所別でみると、山王小学校投票所で51.87%、佐倉東中学校投票所で51.78%、臼井南中学校投票所で50.44%でした。