「ミライの大学」プロジェクト

「ミライの大学」プロジェクト

新型コロナウイルス感染症の拡大により、政府は4月7日に新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく「緊急事態宣言」を発出いたしました。新型コロナウイルス感染症の影響は、3月2日より全国の小中学校、高校や特別支援学校で「休講措置」が行われてきました。
大学・短期大学等では、4月からの授業開始日程が繰り下げられており、多くの大学・短大では、現在のところ、5月の連休明けから授業が開始される予定です。(4月12日現在)。
また、インターネット等を活用した遠隔授業の導入に取り組む大学も増えてきました。
このような中で、矢尾板俊平研究室では、「ミライの大学」プロジェクトを立ち上げ、学生の皆さんの学修機会を確保し、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、自宅にいながらでも学べる方法、教室での授業が開始されるまでの間も学べる方法について、検討を始めました。
このことは、今回の新型コロナウイルス感染症への対応だけではなく、これからの「未来」の学び方にもつながるとも考えています。
試行錯誤ではありますが、学生さんの学びの充実のために、様々な授業の方法を考えていく予定です。
ぜひ、皆様のご知見も頂戴し、「ミライの大学」での授業の方法、学生さんの学び方について検討していければと思います。

遠隔授業について

(資料1)遠隔授業について
(資料2)遠隔授業:パワーポイントの音声録音方法
(資料3)遠隔授業:Googleドライブの利用方法
(資料4)遠隔授業:ZoomでのWEB会議参加方法
(資料5)遠隔授業:You Tubeへのアップロードの方法
※「ミライの大学」プロジェクトにご賛同いただき、実践結果等を共有いただける方に、資料を共有させていただきます。
※資料は、こちらから

考察と実践例

現在、想定される「遠隔授業」の方法として、各大学の取組を調べてみると、以下の4つの方法があると考えられます。この4つの方法の中から、大学の情報・ICT環境、学生のICT利用環境等を踏まえて、遠隔授業の方法を選択しているように思います。

(1)双方向型授業(ライブ型授業)
(2)動画配信型授業(オンデマンド型授業)
(3)課題提示型授業①(音声等の解説付き資料提供)
(4)課題提示型授業②(資料提供のみ)

上記のうち、最もハードの面でハードルが高いのは(1)双方向型授業で、最もハードルが低いのは(4)課題提示型授業②(資料提供のみ)だと思います。もちろん、いずれも学生との質疑応答の機会を確保するとともに、学生間での意見交換の機会を確保することが前提になります。

今回、私自身は、(2)(3)(4)の3つの方法をそれぞれの授業で試行してみることにしました。(3)については、パワーポイントに音声解説を保存しました。実際に、作業を行ってみると容易でした。

また、今回の対応で十分に配慮しなければならないのが、新入生の方への対応です。新型コロナウイルス感染症の影響により、多くの大学で新入生ガイダンスやオリエンテーションも実施できていない、もしくは、その時間を短縮されて対応されているように思います。すなわち、新入生が受講する授業においては、大学が提供するICT技術や情報システムの利用はなかなか難しいということを踏まえておく必要があるということです。

その上で、前学期というスパンで見たときに、学生の事前事後学習を含めた学修時間について、1単位であれば45時間、2単位であれば90時間を、いかに確保するかということを考えていく必要があります。

また留意する点としては、学生のスマートフォンやwifi等の利用環境、通信量の制限(契約プラン)です。通信量に負荷がかかる場合、学生の負担の増加にもつながりますので、この点も十分に配慮しなければならないと考えます。

私の授業での実践地域総合論、経済学概論B、地域スポーツ概論
ご参考 例示

文部科学省関係資料

新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言が示された場合における大学等の臨時休業の実施に係る考え方等について(周知)

大学等における遠隔授業の実施に当たっての学生の通信環境への配慮等について(通知)

新型コロナウイルス感染症対策に関する大学等における学事日程等の検討状況について

遠隔教育システム活用ガイドブック第1版

学事日程等の取扱い及び遠隔授業の活用に係るQ&Aの送付について(4月 21 日時点)