千葉県知事選挙”Policy Debate 2021″(熊谷俊人氏)

熊谷俊人氏からの回答

質問1. 県と政令市との連携を強化し、二重行政の問題を解消するため、「県市戦略協議会」の設置することについて、千葉県知事になったら採用したいと思いますか、もしくは採用しないと思いますか。また、その理由を教えてください。

採用したい

理由:県と同等の権限を持つ政令市といかに連携するかは千葉県全体の発展にとって極めて重要だと考えています。私の「県政ビジョン」では、千葉県と千葉市合同の戦略本部を設置し、県と政令市が強力なタッグを組み、二重行政の解消や課題解決に取り組むことを記述しております。ご提案の「県市戦略協議会」という名称ではありませんが、ご質問の趣旨は同じであると考えます。

質問2. 県と市町村、産業界・大学等との連携を強化するため、「ちば戦略会議」の設置することについて、千葉県知事になったら採用したいと思いますか、もしくは採用しないと思いますか。また、その理由を教えてください。

採用したい

理由:県と市町村の間で、予定調和・形式的な意見交換会ではなく、知事自身が県内各地に直接出向き、市町村長・当事者・県民とひざを突き合わせて現場の課題について意見交換することで、現場感覚を県庁組織に取り入れ、県民・市町村に寄り添った県政運営を行いたいと考えています。また、各種団体・企業との対話を積極的に行い、千葉県の英知をひとつに結集させることも県政ビジョンの中で記述しております。「ちば戦略会議」という方式ではありませんが、県と市町村、産業界・大学等との連携を強化するという点について、「採用したい」と回答いたします。

質問3. 県内市町村間の連携を促進するため、自治体間協定を締結した地域に、上乗せ補助金の交付することについて、千葉県知事になったら採用したいと思いますか、もしくは採用しないと思いますか。また、その理由を教えてください。

検討を要する

理由:千葉市では、市原市や四街道市と連携し、市境を超える課題解決に取り組んできました。住民の皆さんの利便性を考えた場合、行政区域を越えて、市町村が相互に連携し、課題解決に取り組むことは大変重要であると考えます。こうした取り組みを推進するために、「上乗せ補助金」という仕組みが、必ずしも有効かどうかは研究・検証が必要です。ご提案の趣旨には賛同しますが、具体的な方法については検討が必要であると考えるため、「検討を要する」という回答をさせていただきます。

質問4. 県の取り組みについて、こども・若者の意見を聴取したり、こども・若者のアイディアを実現したりするためのサポートをするなど、こども・若者の意見を県政に反映させるために「ちば若者政策会議」を設置することについて、千葉県知事になったら採用したいと思いますか、もしくは採用しないと思いますか。また、その理由を教えてください。

採用したい

理由:私は、千葉市長時代から「こどもの社会参画事業」に取り組み、大人だけでは気付けない課題、斬新で大変面白いアイディアを提供してもらい、それを市政にも活かすことができました。県内の多くの自治体でも、大変素晴らしい取り組みが行われています。是非、こうした事例を広げていきたいと思います。
また、市長時代は、直接、県立高校のサポートができませんでした。知事になれば、県立高校にアプローチすることができますので、市町村と連携することで、小中高、そして大学・短大と連続したこどもや若者へのサポートができるようになります。それを大人だけの視点で行うのではなく、こどもや若者たちの視点も頂きながら、挑戦していきたいと思います。
「ちば若者政策会議」という会議体を設置するのが良いのか、もっと実効性のある仕組みがあるのか、ということについては、検討が必要ですが、こどもや若者の意見を県政に反映させていく仕組みを作ることに賛同します。

質問5. CO2削減を目指し、東京都や埼玉県が実施している「キャップ・アンド・トレード制度(目標設定型排出量取引制度)」を導入し、早期に、東京都と埼玉県との連携協定の締結することについて、千葉県知事になったら採用したいと思いますか、もしくは採用しないと思いますか。また、その理由を教えてください。

検討を要する

理由:私の県政ビジョンには、千葉県が誇る豊かな自然を次の世代に継承するため、ゼロカーボン宣言に基づき、市町村と連携し、再生可能エネルギーの導入や省エネルギーの促進などに取り組むことを記載しています。省エネルギーの促進においては、東京都や埼玉県で、ご提案の制度が導入されていることは承知しています。今後、千葉県において、同様の制度の導入について、検討を進めたいと考えます。このため、「検討を要する」という回答とさせていただきます。

質問6. 北総線、東葉高速鉄道に関して、住民の運賃負担の軽減策について、国とも協議し、県・市町村と連携できる仕組み(羽田・成田の一体化運用にも寄与するように)を作ることについて、千葉県知事になったら採用したいと思いますか、もしくは採用しないと思いますか。また、その理由を教えてください。

採用したい

理由:北総鉄道・東葉高速鉄道の高運賃問題については、交通事業者と積極的に協議し、千葉県の公共交通の利便性向上に取り組みたいと思います。

質問7. 「千葉の元気応援プロジェクト」(各地域の魅力を高める取り組みや地域の課題を解決する取り組み)を立ち上げ、アイディアコンテストを実施し、助成をしていく仕組みを作ることについて、千葉県知事になったら採用したいと思いますか、もしくは採用しないと思いますか。また、その理由を教えてください。

検討を要する

理由:私は、三方を海に囲まれた豊かな自然を活用した地域活性化に取り組みたいと考えています。県内の各地域には、それぞれの魅力・素晴らしさがあり、そうした資源を活用しながら、また積極的に民間投資を呼び込み、東京では実現できない、千葉らしい都会に近い場所で自然を味わえるライフスタイルを確立・提示し、付加価値をつけていきたいと考えています。また、私が千葉市長時代、地域運営については、各地域で、住民の皆さん主導で地域運営委員会を立ち上げていただいたり、防災においては避難所運営委員会を立ち上げ、運営していただきました。また各区では「地域活性化支援事業」を通じて、住民の皆さんの主体的な活動をサポートさせていただきました。地域活性化は、その地域の方々が主役になることが重要であると思いますので、その点で、ご提案には賛同いたします。ただ、「アイディアコンテスト」というご提案を採用するかどうかは検討が必要なため、「検討を要する」という回答とさせていただきます。

質問8. 千葉県男女共同参画条例の制定することについて、千葉県知事になったら採用したいと思いますか、もしくは採用しないと思いますか。また、その理由を教えてください。

採用したい

理由:ご指摘のように、千葉県では、全国で唯一、男女共同参画条例が制定されていません。
私の「県政ビジョン」では、女性の活躍推進だけでなく、障害者・LGBT・外国人なども包含した条例を制定し、男女共同参画、障害者の社会参加の促進、LGBTへの理解促進、多文化共生などに積極的・体系的に取り組み、オリンピック・パラリンピック開催県に相応しい共生社会の実現を目指すことを記述しています。

質問9. 多文化共生推進プランをさらに発展させ、千葉県多文化共生推進条例の制定することについて、千葉県知事になったら採用したいと思いますか、もしくは採用しないと思いますか。また、その理由を教えてください。

採用したい

理由:質問8でも回答いたしましたが、私の「県政ビジョン」では、女性の活躍推進だけでなく、障害者・LGBT・外国人なども包含した条例を制定し、男女共同参画、障害者の社会参加の促進、LGBTへの理解促進、多文化共生などに積極的・体系的に取り組み、オリンピック・パラリンピック開催県に相応しい共生社会の実現を目指すことを記述しています。

質問10. 発達障害、知的障害を抱える方の就労支援の充実や農福連携(ソーシャルファーム)の取り組みの推進することについて、千葉県知事になったら採用したいと思いますか、もしくは採用しないと思いますか。また、その理由を教えてください。

採用したい

理由:私は、障害者福祉施策を進めるにあたり、「弱者」とのみとらえるのではなく、重い障害を持っていても、全ての人が「支える人」になりうるという視点で支援を行いたいと考えています。就労支援を充実させていくことは大変重要ですし、「農福連携」の推進も大きな可能性がある方法であると思います。

質問11. 災害発生時に、県と市町村、市町村間の情報連携とコミュニケーションを円滑に進めるため、IoT技術を活用した情報ネットワークの構築することについて、千葉県知事になったら採用したいと思いますか、もしくは採用しないと思いますか。また、その理由を教えてください。

採用したい

理由:私の「県政ビジョン」に記載しておりますように、平時より各市町村長とのホットラインを構築し、課題を解決するほか、災害時にはホットラインを活用して、実務レベルと連携を取りながら、現場の最新の状況を把握した上での災害指揮を行える体制を整えます。そのためのIoT技術を活用した情報ネットワークを構築することについても検討をいたします。