お考えになられている稲毛区の課題を教えてください。
桜井ひでおさん
稲毛区の各種データを見ると、特段の突出した要素があるというよりも、農業も含め、日本の平均的な状態が凝縮した地域と言えます。
そのような平均的な状態でも、喫緊の課題として私の目に映るのは、稲毛区の中心的存在である稲毛駅の課題です。総武線の快速列車が停車するようになって以降、東京と千葉を結ぶ重要な拠点となり、千葉市内でも有数の駅へと発展しました。
稲毛駅の課題としては、防犯、交通、商業の三つの観点から考える必要があると思いますが、防犯面では、先の3月15日に市内の駅周辺防犯カメラとしては、初めて千葉駅と稲毛駅の周辺に設置され、本格運用が始まりました。
交通では、現在の東口駅前広場、ロータリーが明らかにパンク状態になっており、早急に改善する必要があります。これまで議論されてきた近隣のJT跡地を含めた全体の再開発ではなく、駅前広場の整備のみを一昨年の議会でも提案させて頂きましたが、市も従来の中立の立場から踏み出し、整備の支援を約束したうえで、調査費が30年度から予算化されました。
商業では、千葉駅周辺にあったパルコや三越のように、撤退が決まってから、「なくなるのは地元としてさみしい」などとセンチメンタリズムに陥っても、商売をしている方々にとっては何の意味もありません。先手を打つ必要がありますが、再開発と言っても従来の百貨店のような大規模店舗ではなく、文教のまちとして稲毛区に集中する大学生の方々が使いたくなるような商業施設へとリノベーションする必要があります。
依田和孝さん
稲毛区に5つの保育園をこの2年で開設したものの稲毛駅周辺のマンション開発により待機児童数が中々減らない。
将来的には介護障がい施設に転用できる保育園が必要。